大阪府民は「あのね」を敬語として使うって本当?

2016.06.12

今回は大阪府民の敬語「あのね」について書きたいと思います。
敬語「あのね」は2014年9月に放送されたケンミンショーで取り上げられ有名になりました。私も放送で知った一人です。大阪府民は会社の社長や上司に対して「あのね」と言うそうなんです!本当なんでしょうか?


大阪府民は「あのね」なんて言わない?

ケンミンショーの放送後しばらくの間、大阪の友人達に合うときには決まって「上司に対して『あのね』って使う?」とたずねました。10人以上には聞いたかな?
ですが、その中で「使う」と言い切ったのは1人だけ。殆どの人は「使わない」「聞いたことがない」と完全否定でした。なんなら「アホちゃうの?」くらいのニュアンスさえ含まれています。そ、そんなに否定するほど?

例「社長、あのね」

うーん。小学1年生の日記の書き出しみたいな一文。言った瞬間に社長室へ呼び出されそうです。こんな無礼な言い回しを許してくれるのは、某釣り作品のスーさんくらいでしょう。これは小馬鹿にされても仕方ないかもしれません。

敬語「あのね」はケンミンショーの嘘なのでしょうか?そうなると一人だけ「あのねって使うよ」と言った友人にマナー本を買ってあげる必要が有ります。
あるいは、限定された地域や年代の方だけが使っているのかも?それなら、納得です。

大阪府民は「ね」を無意識に使っている

2015年、大阪府民と結婚し、大阪府民の仲間入りをした私は、大阪の会社に就職しました。そこで、忘れていた「あのね」と遭遇することになります。

笑顔が素敵で陽気な営業さんが、営業報告をするため社長に話しかけたときのことです。

「社長、あのね、例のお客様なんですけどね」

あまりに自然に話していたので、最初は違和感を持たず聞き流していました。おそらく、それまでも何度か聞き逃していたのでしょう。たまたま集中力が切れ、私の耳が会話の内容をしっかり捉えたから気付けたんです。そのくらい、営業さんは自然に「あのね」を使っていました。

それ以来、意識的に周囲の会話を聞くようになりました。そうして、ようやく気づきました。使ってます。「あのね」敬語。でも厳密には「あのね」では無いんです。言葉に「ね」を付けてました。

例「それね、僕も思ってたんですよ」

例「実はね、この件なんですけどね」

改めて「ね」を使うか聞いてみた

「あのね」を使わないと言い切った友人たちに、改めて「ね」を使うか聞いてみました。
結果、殆どの人が「ね」は使うそうです。「使った方がやわらかく聞こえるから」と言う回答が多数でした。

例「今は手一杯で対応できません」

例「今は手一杯で対応できないです」

例「今ね、手一杯で対応できないんですよ」

確かに、なんとなく柔らかい表現になります。使いたくなる気持ちも分かるなぁ。

試しに使ってみた

せっかく使いたい気持ちが分かったので、会社で使ってみました。

上司「ここのコード消してるみたいやけど、なんで?」
私「そこね、●●さんから消すよう依頼されたんですよ」
上司「あぁ、報告にあがってたな。りょうかーい」
結論:怒られも、つっこまれも、しなかった

受け入れられてしまいました。なにかしらの反応を期待したのですが。寂しい。


まとめ

「あのね」をそのまま使う人は少ないようですが、語尾に「ね」は付ける敬語は日常の中で自然に使われているようです。自分でも使うようになったのですが、以前よりコミュニケーションが円滑に取れるようになった気がします。

大阪以外で使うと怒られそうな「ね」ですが、機会があったら是非使ってみてください。そして怒られたら報告お待ちしております。

最後に。
今回の調査は、あくまで私の近辺の話です。もしかしたら、うちの会社や友人達が特殊なのかもしれませんのでご理解をお願い致します。

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